Vol.7 株式会社ノーリツ 経営管理本部 人事部部長 蒔田 潤也 氏

Vol.7 株式会社ノーリツ

株式会社ノーリツ

https://www.noritz.co.jp

  • 事業・ミッションを表すキーワード:住宅設備の製造販売、新しい幸せをわかすこと、日々の幸せのひとときを支える
  • 社風・人材教育を表すキーワード:人に温かい、自立と相互支援、ノーリツカレッジ
  • 求める人材像を表すキーワード:ミッション・価値観への共感、全体の中で自分の役割を想像できる
  • 学生へのメッセージ:たくさんの人に出会い話を聞く、人に関心を持ち向き合う

経営管理本部 人事部部長 蒔田 潤也 氏

(株)ノーリツは、本社を神戸市に置き、給湯機器やバスルーム、ビルトインコンロ、キッチンなどの温水空調分野を中心とした住宅設備機器の製造、販売を行っている企業です。現在、国内においては給湯器のシェアは約40%を占め、世界で高まる環境・省エネニーズを追い風に、中国、アメリカ、オーストラリアなど日本国内で培った技術力を強みにしてグローバルに事業展開し、今後ますますの成長が期待されています。今回は蒔田人事部長に、ノーリツのミッション、社風、求める人材像など幅広く話を伺いました。

□事業・ミッションについて

住宅設備機器メーカーとして、給湯器などを国内外で製造販売しています。

ガス風呂釜や給湯器などお湯まわりの製品を中心に、様々な住宅設備機器を製造、販売しています。給湯機器の国内シェアは40%を誇ります。国内だけでなく中国、アメリカなどにも進出し、現在では海外売上が全体の3割を占めるほどに成長しています。世界広しといえどお風呂の温め直しをする国は日本ぐらいです。そして安全性、環境対応をはじめとして日本の給湯器の技術力は世界トップレベルで、他国のメーカーが簡単に追いつけるようなものではありません。国内市場が成熟している中でのグローバル展開は、さらに発展していけるということでもあり、世界的にもトップレベルの技術力を持っていることは私たちの誇りです。また、国内はスマートスピーカー対応の給湯器や、IoTやAIなど情報化への可能性が広がっていますから、国内外の両方の事業を見渡してマネジメントできる人材を育てたいと考えています。

ミッションは「新しい幸せを、わかすこと。」です。

創業者で現在名誉会長の太田敏郎が、海軍兵学校時代、日々の苦しい訓練の終わりにお風呂に入った瞬間の幸せ感を世に広めたいと、戦後に風呂釜メーカーとして創業しました。「お風呂は人を幸せにする」というのが創業の原点であり今のミッションに息づいています。どんな「幸せ」を実現するかは、3,000人余りの社員が1人ひとり違って良いと思います。世の中に幸せを生み出そうとする社員の想いが集まって、総意としてのミッションがあります。

日々のひとときの幸せを支えている仕事です。

弊社は本社を神戸、開発拠点を明石に置いている地方の企業で、同じメーカーといっても大手家電メーカーや自動車メーカーのように有名ではありません。弊社の製品は、新車が出たとかオリンピックがあるからといった機会に、自動車やテレビのように買い換えを検討されることはありません。蛇口をひねると暖かいお湯が出る、スイッチを押すとお風呂が沸く、この時、お客さまは給湯器を使っていることさえ意識していません。そして給湯器は住宅の裏側などに目立たないように設置されており、日常においてはその存在すら忘れられています。でも、皆さん、確かに毎日使っているでしょう。
自然災害などで止まると困る電気・ガス・水道、公共の道路や信号機などと一緒で、故障して使えなくなった時にようやく気づかされる重要なインフラだと考えています。弊社は目立った派手さはありませんが、1日の疲れを癒すひとときの幸せを毎日支えている、なくてはならない企業です。

□社風・人材教育について

創業以来ずっと、人に温かい、これが社風です。

事業のコアとなるものは技術力ですが、支えているのは人です。社風は何?と聞かれれば、人に温かいところだとお答えします。

自立と相互支援を大切にした人材育成を行っています。

弊社では社内に教育人材を抱えています。人に対する温かさをコアに据え、自前で教育プログラムを開発しメニューを揃えてきました。経営方針や目標なども社員に伝わり易いメニューとして提供しています。社員教育をアウトソーシングする企業が多い中で、弊社ならではの取り組みだと考えています。人材育成というと個人の知識能力を高める取り組みとして捉えられるかもしれませんが、弊社では、組織の中での行動力をどう伸ばしていくかという点に軸足を置いています。つまり、学んだことを仕事の場でコミュケーションの活性化やマネジメント能力向上という形でアウトプットし、チームとして成長して欲しいのです。一言で言えば、自立と相互支援の強いチーム作りです。個々が力をつけながら、みんなでお互いをフォローしあえるよう、継続的に人を育てるのが弊社の人材育成です。

学生も参加できるノーリツカレッジを開設しています。

弊社独自の取り組みとして、ノーリツカレッジという教育プログラムがあります。学生と弊社社員が共に学習する場です。内容としては、質問力を高めるものや、考える力を鍛えるものなどがあり、受講することで社会人としてのスキルを身につけることができます。実際の社会人と一緒に取り組むことで、よりリアルな学びに繋がっています。普段聞くことのできない社会人の声も聞けます。学生に学びの場を提供することで、弊社のことを知っていただく機会、そして弊社の事業に興味関心を持っていただく機会になると考えています。会社説明会でもなければ、インターンシップでもない、学生と新たな接点を作る新しい取り組みです。

□求める人材像について

ミッション「新しい幸せを、わかすこと。」に共感できる人材を求めています。

会社のミッションや価値観に共感できることは、居心地の良さに繋がります。弊社では、どんな新しい幸せを生み出したいのか、社員の1人ひとり違っていても、幸せを生み出そうとする社員の想いを結集してビジョンを達成することが重要だと考えています。このことに関心や共感を覚え、ここで一緒に働いてみたいと思っていただけたら、ぜひ応募して欲しいと思います。

会社の全体の中で、自分の役割を想像できる人材を求めています。

弊社の製品やサービスを通して、お客さまに「幸せ」を届けているのだという価値に共感できるかが大切です。この価値を提供するために、どんな役割を果たさなければならないのか自ら考え、社員がそれぞれの役割を果たすことで実現するのが弊社の事業です。皆が同じ価値を提供しようとした時にできることであって、1人だけでどんなに努力しても実現することはありません。それはどんなに優秀であってもできないことです。会社全体の中で、自分の役割を想像し、なすべきことを果たしながらキャリアアップしていくことができる人材を求めています。
社員に対しては、一人ひとりがどんな幸せを沸かすのかを考えながら、自分の役割の意味を日々感じながら自信を持って仕事ができるように、会社としてもサポートしていきます。

□学生へのエール

今しか味わえないことを、今やってください。

社会に出たらやるべきことは山ほどあります。しかし、それを前倒しする必要はないと思います。社会に出れば、今と全く異なる見方をせざるを得なくなることは多々あります。学生時代は、柔軟に物事を捉えられる時です。たくさんの人と出会い、考え、話しをしてきて欲しいのです。自分とは違う人に興味を持ち、耳を傾けて欲しいのです。上辺の話ではダメです。何故その人はそんなことをやっているのだろう。そのことに何を感じ、何を考えているのか、何を大切にしているのか。恥ずかしがらずに聴けるというのは学生の特権ではないでしょうか。サークル活動、アルバイト、旅行など様々な機会で出会った人に、どんどん話を聞き、自分の考えを話してみてください。その経験は、どんな会社に入っても役立つはずです。

人に関心を持ち人に向き合うことは全ての基本です。

人生は、どうしても他者との関わりを必要とします。1人では何もできません。人と話さなくてはならないし、伝えなくてはなりません。まずは人に関心を持つことが基本です。本当に関心を持って耳を傾けることで相手との信頼を築くことができます。仕事上のビジネススキルとして、例えばマネジメントのために人に興味を持つことや、話をするのとは違います。作為が見えるコミュニケーションではなく、作為のない純粋なコミュニケーションはそれだけで楽しいものです。自分とは違う相手の背景にある考えや想いに触れることは、発見や驚きがあります。それがあれば、いずれビジネススキルとしてのコミュニケーション力も自然に習得できます。

発行人:一般社団法人プレミア人財育成協会 代表理事 勝亦 敏