Vol.20 株式会社ウイネット 代表取締役 猪俣 昇 氏

Vol.20 株式会社ウイネット

ウィネット

株式会社ウイネット

https://www.wenet.co.jp

  • 社員の特徴を表すキーワード:自由闊達、失敗を恐れないチャレンジ、仕事への誇りと自信
  • 会社のビジョンを表すキーワード:社会にニーズに応える教育サービス
  • 入社して欲しい人に期待するキーワード:自分で考えて行動できる、失敗を恐れない強い想い

猪俣 昇代表取締役 猪俣 昇 氏
プロフィール
新潟で教育、医療・福祉、商社など50社以上の企業を展開するNSGグループに入社。グループ企業の株式会社ウイネットにて営業マンとして東京を拠点に全国の教育機関や企業を開拓。2014年代表取締役に就任。時代のニーズや環境の変化に柔軟に対応し、紙を中心とした教材からAI、IoT技術を用いたタブレット端末やスマホを活用した教材やサービスを展開。他に社会福祉法人上越あたご福祉会 理事をはじめIT系企業の社外取締役を務めている。

株式会社ウイネットは本社を新潟に置く会社で、主に専門学校や大学をはじめとした様々な教育機関に対して教材を開発・販売しています。他に資格取得のためのコンテンツや企業の人材育成のためのプログラムの提供も行っています。ニーズに応えるオリジナリティ、教える先生の立場にたったサービスに定評があります。猪俣社長に、今後の展望や人材に関する考えについてお伺いしました。

─ 事業概要について教えてください。

主に教育機関向けにテキスト・教材を提供しています。

昭和58年に専門学校の設立コンサルタントからスタートし、時代の変化と共に事業の内容を変え、現在は高等教育機関や社会人スクール企業内研修向けに教材の制作、販売を行っています。現在、主なお客様は専門学校や大学などの教育機関ですが、他にパソコンスクール向け、各種の資格取得を目的としたもの、企業様の各種研修に使えるものなど、ご用意しているコンテンツは200種を超えるほど幅広くあります。特徴としては、書店を介さずに直接お客様に製品やサービスを提供している点です。弊社の営業が直接お客様の意見を伺い、製品やサービスを提供しています。時には、授業や研修プログラムの提案も行います。テキスト教材については指導用マニュアルを用意しており、効率良く質の高い指導ができるよう指導者をサポートするもので、教育現場と密接に繋がっている弊社の強みのひとつです。
現在は、紙ベースの教材のみならず、ICTを活用した教育サービスに力を入れています。電子書籍をはじめ資格取得や授業を支援するアプリなど幅広く展開を始めています。

─ 今後の展望について伺えますか。

もっと精度の高い教育サービスで個人や組織の学びを応援していきます。

これまでは主に高等教育機関向けに展開をしてきましたが、より幅広い展開を目論んでいます。小学校では2020年からプログラミング教育が必須化され、また、社会人では国の政策により学びなおしの取り組みが始まっています。これらに対応することで、より幅広い年代の学びに対してサポートしていきます。
さらに、商品やサービス面では、スマホやタブレットを用いた学びのスタイルに対応していきます。授業での活用や個人がICT機器を使い学習したデータはビッグデータとして蓄積され、それらのデータを分析することで、効果的な学習スタイルや指導法を導きだしたり、学習者個々のスキルに合わせた学習方法を提供できる時代が来ています。出版という枠にとらわれず、教育をトータルサポートする企業として指導者や学ぶ人たちを応援していきます。

─ どんな社風でしょうか。

社員の強い想いと、チャレンジをする姿勢を大切に考えています。

もともと、自由闊達で失敗に対しては寛容なところがある社風だと感じています。やりたいと考えた人にはどんどんチャレンジして欲しいという想いです。そして、やりたいことを実現していくには、想いが一番大切だと考えています。強い想いがなければ行動に繋がりません。強い想いがあれば、周りを巻き込むことができます。社内外の人を巻き込んで取り組んで行くことができます。失敗はかまいません。失敗をしても、何が得られたのかしっかり振り返る。そういう経験を積み重ねながら次のチャレンジに向かう。想いがあれば、失敗は成功へつなげる貴重な経験になります。
ただ、創業から30年以上経ち規模も大きくなったことで、少なからず硬直化し安全志向になりがちな面も否定できません。若い社員たちのチャレンジの芽を摘まないような体制を整えながら、組織を活性化させていくのが務めだと考えています。

─ 人材育成についてのお考えを教えていただけますか。

先輩社員に同行する。マンツーマンで指導を受ける。人が人を育てるのが基本です。

研修プログラムはありますが、単に参加したからといって身につくものではないと考えています。営業スタッフの例でいいますと弊社では新入社員1人に先輩社員を1人つけて、一緒に営業に出かけることを人材育成の方法として取り組んでいます。一緒にお客様のところに出かけて、先輩とお客様の話のやり取りを聞く、話し合いに参加する、先輩からフィードバックを受ける、これらのプロセスで仕事上必要な視点を獲得していきます。お客様との営業に同行すれば、お客様の生の声、ニーズを知ることができます。すると、それに応える製品やサービスは何かが分かります。先輩社員の話の聴き出し方や提案の仕方に触れることは、生きた学びになります。人が人を育てるということを基本に考えています。

─ 求める人材像についてはいかがでしょうか。

自分で考えて行動できる人。小さなチャレンジを積み重ねよう。

私は、社員一人ひとりが誇りを持って仕事をしているかどうかを見ています。誰に何を聞かれても自分の仕事について自信を持って語れるかどうかが大切です。そのためには、プロ意識とは何か自分自身へ問いかける、食いつないで行くために自分の何を高めるのか、どういう風に仕事をしていくのがプロだと思うのか、そうした不断の内省が必要かもしれません。内省は、自分は何をすべきか、どうすべきなのかの発見につながると考えています。
先ほどの先輩との営業同行の話に関連しますが、お客様の要望を聞けばそれに応えたくなります。ニーズに応えるために新しい製品やサービスを作りたくなります。自分が関わって苦労して作ったものは売りたくなります。作ったものへの思い入れ、愛情があれば行動へ繋がります。ですから、学生時代に、熱い想いを持って取り組んだ、途中で躓いてもあらきめずに取り組んだという経験をたくさんしておいて欲しいと思います。

─ 最後に学生へのエールをお願いします。

悔しい思いをたくさんする。自分をあきらめない一歩を大切に。

大学生活の勉強やアルバイトなどの場面で、自分のできなさに叩きのめされて、なにくそぉと思う経験がある人とそうでない人とでは、仕事の世界に入ってからの底力が違うと感じています。先の話と重複しますが、そういう経験があれば、ちょっとのことではへこたれません。なにくそぉと思った経験が、よーしやってやるという強い想いを生みます。強い想いは失敗への耐性を育みます。ですから、進んで自分に負荷をかける環境に飛び込んでみて欲しいと思います。
失敗したことがないという人がいますが、ほとんどの場合そういう人は、失敗するのが嫌でチャレンジしなかったか、失敗を他人や環境のせいにして無かったことにしています。その方が自分と向き合う必要が無くて楽ですから。失敗を素直に受け入れて、次にどうすれば良いか考えて活かすという姿勢があれば必ず成功につながります。
以上を一言で言えば、厳しい場所に身を投じてみる。そこで失敗しても自分をあきらめないで強い想いを持って、前に進むために行動する。
就活というのは、人生の大きなイベントだと思います。自分がどういう経験をしてきたどんな人間なのか振り返るタイミングでもあります。どれだけ自分と向き合えるかが大事で、素直に向き合えば、自分は何がしたいのか、なんでしたいのか、何が強みで何が弱みなのか、向いている仕事や貢献の仕方も見つけられるはずです。一方で、どうにかなるさっていう楽観的な気持ちも大事です。自分と向き合うと嫌な部分やダメな部分も見えてきます。あまり真剣に考えすぎると狭い世界に入って出口が見えなくなったり、暗くなって落ち込んだりしてしまいます。
失敗したら失敗したでいいじゃないか。どうにかなるさっという気持ちで、もう一度、次にどうすればいいか考えて一歩を踏み出す。その繰り返しを積み重ねていけば、自分で考える力も、自分をあきらめない強い想いも育んでいけるでしょう。皆さんのチャレンジを応援しています。

インタビューを終えて

ウイネットさんは20年以上前からお取引がある企業です。当時から自由闊達で失敗を受け止める懐の深さを感じていたのですが、今回、猪俣社長に直接お話を伺って、その背景にある想いや考えを十分に汲み取ることのできた感慨深い時間になりました。教育に関わる事業を継続してきた会社として、当たり前のことを大切しているということかもしれません。自分をあきらめないで挑戦する。失敗をたくさん経験する。失敗にめげない強い想いを持つ。それが、自分で考え行動する力を育むサイクルであることを学生たちに改めて伝えたい。

発行人:一般社団法人プレミア人財育成協会 代表理事 勝亦 敏