Vol.11 マーカスエバンズ・ジャパン・リミテッド 日本支社代表 清水 紀栄 氏

Vol.11 マーカスエバンズ・ジャパン・リミテッド

マーカスエバンズ

マーカスエバンズ・ジャパン・リミテッド

http://www.marcusevans-summits-japan.com

  • 社員の特徴を表すキーワード:グローバル志向、限界突破、不可能を可能にする
  • 会社のビジョンを表すキーワード:企業が変わる、日本が変わる、世界が変わる
  • 入社して欲しい人に期待するキーワード:ユニーク、想像力、チャレンジ精神

清水 紀栄日本支社代表 清水 紀栄 氏
プロフィール
お茶の水女子大学を卒業。在学中ニューヨークへ1年留学、アパレル企業にファション・バイヤーとして就職するも早期退職。外務省嘱託職員としてアラブ首長国連邦の日本大使館に2年勤務した後、マーカスエバンズに転職。培われた語学力とチャレンジ精神を存分に発揮、成果を上げ、入社1年で日本支社代表に抜擢され現在に至る。

マーカスエバンズ・ジャパン・リミテッドは、イギリスに本社を置く外資系のグローバル企業です。世界59箇所に拠点をおき、ビジネスイベントの企画から運営までを行い、そのイベントは世界中のビジネスエグゼクティブから注目されています。日本では1997年から、2018年現在毎年7回の国内イベントが開催されています。今回は日本支社の清水代表に、仕事観や人材観を中心に幅広く話を伺いました。

─ 会社と業務内容について教えて下さい

企業のトップリーダーにイベントを通してビジネスチャンスを提供しています。

イギリスに本社を置くグローバル企業で、世界59箇所、3000人ほどの社員がおります。企業の経営者や部門長など決裁権を持つ方が集まるビジネスイベントの企画から運営まで行っています。世界のビジネスリーダーは常により良いパートナーを探しています。一流企業をクライアントに、出会いの場、商談の場、情報共有の場、ビジネスチャンス獲得の場を提供している会社です。具体的には、IT・医療・マーケティング・ファイナンス・製造・人事など毎回特定の業種、職種を限定した会議やセミナーを、年間7回開催しています。そこには国内外の大手企業が集ってきます。イベントでの出会いと成長のビジネスチャンスを提供していると考えてください。

─ 一流企業を相手にするお仕事ですね。日本支社代表になるまでの経緯を教えて頂けますか。

「このままで良いのか? もっとできる!」を繰り返しながらチャレンジしてきました。

大学時代、4回生に進級する前に、このままで良いのか?と自問し、ニューヨークに語学留学しました。自分に課した課題は、1年という短期間で英語をものにすること。人はつい楽な方に逃げてしまいがちです。ですから、私は留学中日本人との接触しないように心がけ、英語漬けの毎日を送りました。高校からダンスをしていたしファションにも興味があったので、ダンスや美容のスクールに通いました。おかげで日常会話はしっかり身についたと思います。
日本に戻って大学4回生をスタートしました。就職活動にもすぐに取りかかったのですが、ニューヨークでの生活とギャップを感じる毎日でした。就職氷河期ということもあり、日本は男性社会だと実感する経験でした。卒業後、アパレル企業に就職し語学力を活かしてバイヤー候補として仕事を始めるのですが、仕事環境に納得がいかなくて、このままここでキャリアを積んで良いのか?と考えて早期退職しました。
2度目の就活、以前から興味のあった外務省に挑むことにしました。在外公館派遣員という2年間の仕事です。学生時代に2回試験にチャレンジしたのですが採用されませんでした。3度目のチャレンジにして採用が決まったのですが、喜び半分、希望した欧米への派遣ではなく、中東のアラブ首長国連邦での仕事になりました。今ではドバイが有名ですが、当時は治安の悪いイメージしかありませんでした。飛び込んでみれば、現地のアラブ人との様々な折衝や日本からの政府高官の接遇などタフな経験を積むことができ、随分鍛えられたと感じています。国が違えば文化が違い、仕事の仕方にギャップを感じることもたくさんありました。ただ、公務という仕事の性質上、実績が正当に評価されないということに物足りなさも感じていて次は民間企業へと考えていました。
3度目の就職先として就活サイトで見つけた会社が、現在のマーカスエバンズでした。外務省の仕事はお客様の立場で相手国に接することができましたが、今の仕事はサービスの提供側です。これまでとコミュニケーションのスタイルを変えなくてはなりませんでしたが、さらに鍛えられましたし成果を出せば評価も返ってくる仕事に、とてもやりがいを感じることができました。

─ 貴社のビジョンを聞かせてください。

クライアント企業に、日本の経済に、そして世界に貢献することを目指しています。

私たちの仕事は、経営者、ビジネスリーダーの皆様のより良いビジネスに貢献しなくてはなりません。そのために経営戦略に沿ったイベント開催、商談会、講演会を企画運営しています。イベントに参加したことがきっかけで大きく成長する企業の姿を見てきました。大げさかもしれませんが、社内には「企業が変わる、日本が変わる、世界が変わる」と掲示しています。日本企業に貢献し、さらに日本経済に貢献したいという想いは強まるばかりです。海外からの日本に対する人気はとても高いのですが、注目されるのはパナソニックやSONYをはじめとするメーカー製品やアニメや漫画などの文化です。もっと広く日本のブランド力を上げていけると信じています。
お客様は3年から5年先を見据えてビジネスを展望しています。ですから、私たちはさらにその先の10年後、20年後の世界がどうなっているかについての構想を持っていなくてはならないと考えています。社員一人ひとりが様々な業界の動向にアンテナを張り巡らせていて、朝礼では気になったニュースや情報を共有するようにしています。先ほど大きなビジョンを掲げましたが、言い換えれば“can do culture”、不可能と思われていることを可能にするというのが弊社のモットーです。これまでの枠組みを取り払い、さらにその先を目指します。

─ ビジョンが社風につながってきましたね。あらためてどんな社風ですか。

一人ひとりの個性を尊重し、成果に対してしっかり応えます。

私たちの仕事は、お客様の必要とする事と社員のやりたい事の両方にリンクしていなければいけないと考えます。ですから、社内では、社員一人ひとりの個を尊重することを大切に考えています。採用面談では応募者全員とお会いして、仕事に対する想いや将来の夢をできるだけ具体的に聞いています。例えば、3年後どういう仕事の仕方をしていたいのか、収入はどれ位欲しいのか、どんな生活をしていたいのかを掘り下げて聞きます。海外で生活したい、グローバル人材になりたい、そういった夢を私がチームメイトとしてかなえてあげられるか、会社としてどうサポートできるか考えます。
会社から与えられて、ただやるだけの仕事はつまらないですよね。チームビルディングやコーチングなどを取り入れています。ミーティングでは社員に対して、どういうイベントやっていく? マネタイズできると思う?などと発言をうながし自分事として取り組めるようになる関わり方をしています。
私は入社当時、○○年以内に収入はこれくらい、○○年以内に結婚して子どもが欲しいと考えていました。お陰様で順調に夢がかない、社員の協力もあって、2回目の産休をいただくこともできました。これまで日本の会社では諦められていたことが実現できてとても充実しています。自分のやりたいことを会社に伝える事で裁量をいただき、ここまでできました。失敗も数え切れないほどしてきましたが(笑)、こうしたい、これやりたいにチャレンジできる環境がここにはあります。社員には、インセンティブ(ご褒美)制度があります。パフォーマンスレベル、成果に応じた待遇を用意しています。先日は、トップパフォーマーの社員にキプロスへの出張のご褒美がありました。仕事も多少絡みますが、「一週間遊んできていいよ」と送り出しています。がんばって成果を出した時には、会社としてしっかり応えるようにしています。

─ やる気のある人にはとてもやりがいがありそうですね。では、求める人材像について教えてください。

想像力豊かでユニークな方、チャレンジ精神があって自分力を試したい方です。

一つ目は、想像力豊かでユニークな方です。先のことを考えていくので想像をするのが好きで、世の中がこんな風に変わったら、こういう風になるよね。想像を具体的にどんどん広げていくことで、aの会社のこの技術が、bの会社のあの製品に活かされたらこんな製品ができるかもしれないと考えられます。ユニークで、モチベーションが高くて、起業志向があって、今世の中にないものを産み出したいという想いを持っている方はこの仕事に向いていると思います。二つ目はチャレンジ精神です。外資系は、成果主義、実力主義の世界だと不安がられることも多いのですが、やってみないとどうなるか分からないではないですか。自分の力を試してみたい、人ができないことをやってみたいという思いが強い人も向いています。
採用は、ポテンシャル採用です。過去は一切評価しません。英語ができるかできないかより、これからどうしたいのが重要です。原動力になります。ビジネスレベルの日本語ができれば十分仕事がこなせます。英語が使える方には必要な仕事があります。

─ 最後に学生へのエールをお願いします。

やりたいことがあればやってみよう。なければ、なんでも良いから飛び込んでみよう。

先日のイベントでは、経営者の皆さんが口々に「やりたいことしかやっちゃだめ」「自分のやりたいことに自分を投資しよう」「いつかと言わずにできることならすぐに取りかかろう」「海外に行きたいならバックパッカーで行けばいい」と同じことを言っていました。
今、やりたいことが解らない人は、とにかくどこかに飛び込んで欲しいと思います。飛び込む勇気を持っていれば、やりたいことは必ず見つけられます。
会社でよく飛び交う言葉に、“Think outside of the box(あなたは箱に入っているよ、そのことに全然気づいてないよ)” 、“sky is the limit(天井はない、限界は自分で決めているだけ)”があります。無意識に身に着けた自分の殻から飛び出しましょう。

インタビューを終えて
“sky is the limit”という言葉が頭の中でリフレインしてなかなか止みません。清水代表の印象を言葉にすれば、「型破り」でしょうか。文字通りの従来のやり方・枠組みを突き破るという意味と、常に自分の殻を破っていこうとする二重の意味あいです。言葉は明瞭で力強く、周りの人もしょげていられなくなるエネルギーを感じたので、代表にはその場で、生の声を学生に聞かせたい、何か突き動かされるものを感じるのではないかと率直に想いを伝えました。

発行人:一般社団法人プレミア人財育成協会 代表理事 勝亦 敏